はじめに
この記事はtaniho Advent Calendar 2017の3日目の記事です.
今日は「鵤」専用の書き込み基板を作った話をします.今日の記事は箸休めということで(早い),ぱぱっとまとめますよ.
「USB-UART変換基板を作って,UARTからマイコンの書き込みを行うまで」について,僕がやったことを書きます.
なぜ書き込み基板を自作するのか
書き込み基板を自作しない場合,市販のUSB-UART変換基板を使うことになります.イメージ図はこんな感じです.
でもこれ,ちょっと微妙ですよね.
- モード切替スイッチを搭載しにくい
- CB0端子で遊びにくい
- 下手したらFT234Xが壊れる(よく壊す人がいる)
- マウスと接続するコネクタの形状が限られる
ということで,書き込み基板を自作することにしました.
……とは言っても,少し楽をします.秋月で販売されているFT234Xのモジュールは回路図が公開されているので,パクれるところはパクっちゃいましょう.
超小型USBシリアル変換モジュール: 半導体 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
ふむふむ,リセッタブルヒューズと,USBの信号線にフィルタが必要,と.ではここにオリジナル要素を加えていきましょう.
書き込み基板を作った
というわけで回路図です.
いくつかポイントがあります.
- 基板上にマイコンのモード切替スイッチを搭載
- UARTの信号線に抵抗を接続し,逆流を防止
- UARTの信号線にプルアップ抵抗を接続
- リセッタブルヒューズの定格を500mAに変更
- Rx信号が来た時にCBUS0の赤LEDを点滅
- Tx信号が来た時にCBUS0の青LEDを点滅
上記2つのおかげで,UART通信が出来ない場合のデバッグが捗った - USBポートがスリープ状態に入った場合CBUS3を点灯させる
スリープ状態では認識するのに書き込めないという現象が発生するので,これは意外と便利
という感じです.
基本的にFT230Xのデータシートを見ながらこの回路を作りました.そんなに複雑でもないので,余力の有りそうな人は作ってみてはいかがでしょうか.
完成品はこちらです(まぶしい).
実はこの回路には1セルのリポ充電基板が載っています.これについては明日の記事で書こうと思います.
まとめ
ということで,書き込み基板は気楽に作れますというお話でした.
明日のtaniho Advent Calendar 2017は「1セル充電基板を自作した話」について書こうと思っています.