はじめに
マイクロマウスは個人でも参加できるロボット競技ですが,それでも迷路が家に無いことには開発が進みません.
僕は今年大学を卒業し,サークルに常備されていた迷路がなくなったので,自宅用に迷路を買うことにしました.
マイクロマウスの迷路といえば,アールティーで購入,もしくは自作するのが主流です.
しかし,購入するのでは定形サイズしか買えない(2018/10/11時点,4x4と9x9のみ)・迷路を組み合わせられない(昔そんな記載を見た記憶があるのですが,実際どうなんでしょうか)ということで買い渋っていました.
自作は自由なサイズを作ることが出来ますが,寸法精度が出ず,広いスペースが必要で,しかもめんどくさいということでやりたくありません.
そこで,木材加工業者に迷路を注文することにしました.この記事では迷路(板)製作の過程をまとめます.
注文
今回はSTORIOで注文しました.
フォームから板材や加工内容を指定することで簡易見積りを出せます.
設計
まずは迷路板を設計します.
今回は手始めに9x9のマイクロマウス競技(旧ハーフサイズ)用迷路板を注文してみます.
さくっと適当な図面を描いてPDFにしました.
STORIOでは加工内容が分かる程度のラフスケッチなどを図面代わりにしても構わないそうなので,気軽に注文できて嬉しいですね.
注文
注文フォームから注文をしていきます.
板材・外形は,ラワンベニヤ合板(準耐水)の9mm,迷路区画が9x9なので板サイズは900x900mmで進めていきます.
柱を立てるための丸穴加工をφ4mmx100個追加します.
フォーム上は1〜99個しか入力できなかったので,丸穴50個を2セット分入力しました.
この段階で見積額は,
やすいですねえ.
後は住所等を入力し,先ほど作った図面をアップロードすれば注文完了です.
……と思ったら,フォームの見積もりはあくまで簡易的な見積もりだったらしく,翌日に見積額の修正連絡が来ました.
お支払い総額 = ¥13,166 (内消費税:¥975),(品代:¥12,423+梱包送料:¥743)
うーん,安い!
加工
到着した下板はこちらです.
穴がとても綺麗に空いていました.
さて,このままでは迷路として使うことが出来ないので,加工していきます.
研磨
届いた下板は表面がざらざらなので,まずはヤスリがけをします.
面積もあるので,Amazon人気No.1だったサンダーを購入しました.
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5分程度でヤスリがけが完了したので,「やっぱ電動工具は最高だなあ!!!」という気持ちになります.
ちなみに,セットした紙やすりは板1枚をやするだけでボロボロになってしまいました.
塗装
研磨した下板を濡れ雑巾で拭き取った後,塗装に入っていきます.
塗料はロボトレース競技公式塗料の水性フレッシュワイド つやなしブラックを使用します.
参考に,若干水で薄めながら使うと,この0.2L缶1本で1800x900の板1枚と9x9ハーフ用迷路1枚を塗り切ることが出来ました.
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というわけで塗りきった板がこちら.
まとめ
反省点は,表面のヤスリがけをもうすこし念入りにやっておけばよかったことです.
少しザラザラしているので本番の路面とグリップが異なってしまいそうです.
迷路板は,一部外注することで割とお安く作ることが出来ました.
もっと大きな迷路が必要になったら,もういちどこの方法で作ろうと思います.