はじめに
去年の年末,初の満額ボーナスを貰った僕はあまりのテンションの上がりっぷりによりCNCを買ってしまいました.
ところが,僕が今住んでいるのは実家の一軒家…….
CNCの音がかなりうるさく,このままでは到底使えない状況でした.
ネット上を探すと,防音用の箱を作っている人が結構いらっしゃるようです.
というわけで,僕も防音用の箱「CNCBOX」を作ることにしました.
作る上でバリバリ参考にさせていただいたサイトはこちらです.
バリバリ参考,どころかほぼ設計丸パクリしました.
浦安DIYシーバス:CNC防音ボックス
設計
参考サイトと今回では大きく違う点が一点あります.
CNCのサイズが全然違う
全国の常識的な人たちは常識的なコンパクトサイズのCNCを買い求めるわけですが,僕はアホなので大は小を兼ねるとか言いながら大きいCNCを買ってしまいました.
X3-300-USB CNC Desktop Engraver
仕方がないのでこのデカいCNCに合わせたCNCBOXを設計していきました.
参考サイトの設計をベースに,サイズアップを図っていきます.
製作
防音・吸音材
吸音材として,こちらのスポンジを使いました.
側面は大きめのピラミッド型,底面はCNCの高さがあるので低めのスポンジを設置します.
分量がかなり多いため荷物の両が心配だったのですが,小さいパッケージで届きました.
このサイズが,
このサイズになります.
吸音材だけでは音漏れの可能性があるので,こちらの防音シートを貼ることにします.
照明
防音箱の中は暗くなることが考えられるので,LED照明を搭載します.
AliExpressで安いリールLEDを買います.
電源は秋月のAC-DC電源と,スイッチ付きDCジャックを使いました.
そして,アルミ角パイプをいい感じに組み立てて,光らせます.
板材
板材は密度の比較的高いMDFを使います.
大型ホームセンターに行って,厚さ15mmのMDFを切り出してもらいます.
総重量が約34kgあるため,持って帰るだけでも重労働です.
下板には鬼目ナットを埋め込み,ダンパーを取り付けます.
エアーダンパー WFタイプ ブリヂストン 空気バネベローズ形 【通販モノタロウ】 WF4014~
板材同士の組み立てには,M3x40mmのパーチクルビスを使うことにしました.
このあたりのネジの選定は知識が無いので,誰かに教えて欲しい所.
組み立て
板材の上に遮音シートを貼り,その上に吸音材を貼り付けます.
貼り付けにはネダ用の接着剤を使いました.
1kgあれば足りるだろうと高をくくっていましたが,結局1.5kg程度使用しました.
接着剤で遮音シートを貼り付けた後は,ダイソーで売っている300円のタッカーを使いました.
遮音シートの上に,更に接着剤を塗り,吸音材を貼り付けていきます.
この調子で5面を組み立て,LEDを取り付け,CNCを中に設置するとこのようになります.
ちなみに,CNCとダンパーの間には耐震用のゲルマットを取り付けています.
LEDを点灯させると,夜でもこんな感じ.
ドア
詞顎に,6面目のドアを設置します.
ドアが当たる部分にはアルミフレームを取り付け,最前面にはゴムシートを取り付けます.
ちなみに,右側にあるオレンジ色の部分には,ドア固定用のマグネットが埋め込んであります.
ドアにはゴムシートを取り付けます.
また,マグネットに向かい合う部分には鉄製のネジを取り付け,くっつくようにしておきます.
最後に,本体と蝶番で固定すれば……
完成です!!!
使用感
MDFを切削している時の音量を,ドアの前から計測してみました.
条件 | 音量 [dBA] |
---|---|
ドア開 | 89.9 |
ドア閉 | 50.4 |
ということで,約40dBAの遮音効果があることが分かりました!
誰か詳しい人,これが妥当な値なのか教えてください.
おわりに
無事にCNCでの切削を自由にできる環境を手に入れました.
早速ロボトレーサを作っていくぞ.
今回かかった金額は,およそ55000円.
かかった時間は,実作業2週間程度でした.
最後に,今回設計したCNCBOXの設計データを公開します.
よければ何かの参考にしてみてください.
X3-300-USB_CNCBOX | Onshape
(配置がバグってるとかいうツッコミは無しで)